オルガン×ベルサイユのばら

演奏プログラム

事前に演奏曲が発表されていたこともあり、それをベースに メモ魔の私はものすごい執念でメモをとってまいりました_φ(・_・
あぁ、まさか動画配信があるとは知らずに😂💦
 ※配信は終了いたしました

ですが…
せっかく大量のメモを取ってきたので、自分の覚書として書き出します。

⚠️なお、セリフは正確なものではありません。アニメ本編のセリフを元に書き出しました。
⚠️抜けている部分もたくさんあります。

▶️曲名クリックで、一部試聴可能です。リンク先アルバム写真右下に試聴ボタンがあります。

⭕️アバンタイトル

N:「時は18世紀。ここはフランス、ベルサイユ!

(第一話の描写ナレーション)

『お前は男だ!お前の名はオスカル!わしの息子だ!』
…こうして、男として育てられることになった。」

[ナレーション終わりで曲始まる]
⭕️薔薇は美しく散る


N:「オスカルがこの世に生を受けてから14年の歳月が流れた。(略)ここベルサイユでは華やかな舞踏会が繰り広げられている。」

🟢ボッケリーニ作曲:
『弦楽五重奏ホ長調 作品11-5より
第3楽章「メヌエット」』

[曲にのせて]
N:オスカルの美しさは評判になっていた。
「オスカル、舞踏会に行かなくていいのか?」
「誰があんなところに!」

[曲終わり]

N:「オスカルは幼馴染でもあるアンドレと小さい頃から共に育った。(略)
一緒に馬を走らせたり、湖でおぼれそうになったこともあった。
たくさんの時間を心を通わせ過ごしてきたのだった。」

[曲始まる]
⭕️移りゆく時代
[曲にのせて]
N:「ヨーロッパは絶え間ない戦乱に明け暮れていた。ことに強大な軍事力を持つフランスとオーストリアは、ことあるごとに衝突を繰り返していた。」
[曲終わり]
「しかし、それが他の諸国を喜ばせるだけだと悟ったマリア・テレジアは両国の和平を提案、ここに歴史的な同盟が結ばれることになった。
その確かな証としてテレジアの末娘、マリー・アントワネットとフランス王太子との婚約が決められた。」

[ナレーション後、曲始まり]
⭕️オスカル〜薔薇のさだめ〜
[曲にのせて]
N:「そしてオスカルは14歳、近衛兵の隊長に任命された。オスカルは女に決別し、新たな大人の世界の第一歩を踏み出すことになる。
彼方に、愛と死の怒涛の運命が待ち構えていることを知る由もないオスカルだった。」

[曲終わり 以上【第一話より】]

⭕️情熱の紅いばら
[曲にのせて]
N:「1770年5月16日、ルイ・オーギュストとマリー・アントワネットの結婚式は貴族・僧侶6000人の列席のもとに執り行われた。【第3話より】
それから3年後のある夜。
『結婚してから3年も経つのに、一度もパリに行けないなんて、こんなバカな話がありまして?』」【第6話より】


🟢J.S.バッハ作曲:
『管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV1069 より
第4曲「メヌエット」』
[曲にのせて]
N:「これからお忍びでパリへ、オペラ座の仮面舞踏会に!護衛として来るでしょう、オスカル!」【第7話より】

🟢J.S.バッハ作曲:
『平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 ハ長調 BWV846 より 前奏曲』
[曲にのせて]
N:「そして、その舞踏会でアントワネットは運命の人、フェルゼンと出会う。二人は瞬く間に恋に落ちるのだった。
なんとオスカルも、このスウェーデンの貴公子フェルゼンに恋をしたのである。オスカルはこのことを口に出すことはなかったが、アンドレだけはそれに気づいていた。【第7話より】

⭕️愛ゆえの哀しみ

[曲終わりでナレーション]
N:「アントワネットとフェルゼンは秘密の逢瀬を重ねていた。それはパリ中に知れ渡っていた。
「どうしてこんなに夜明けが早いのでしょう。もう戻らなくては」
「離したくない。たとえ陽が昇り、二人の姿がフランス中の人々の目にとまろうと、あなたを離したくはありません。どうか、泣かないでください。今あなたの涙を見てしまたら、私は今度逢える時まで、地獄の中を彷徨わねばなりません。お願いです、どうかいつもの春風のような笑顔を…」そして、フェルゼンは独立戦争に参加するためにアメリカへ渡ったのだった。」【第20話より】

[ナレーション終わりで曲始まる]
⭕️星になる二人


[曲終わりでナレーション]
N:「7年の時が過ぎた。フランス全体が少しずつ変わりはじめ、貴族の時代が終わろうとしている。パンを買えずに子供が死んだ、子供に乳をやろうと働き過ぎて女が死んだ。【第25話から】
そのころ、黒い騎士が世間を騒がせていた。
黒髪のアンドレが本物を装い、おびきよせて捉えようとした。
ある晩、本物の黒い騎士が現れた。
アンドレと黒い騎士が剣を振りかざした。
「あぁぁぁ、目が…」「アンドレーッ」
【第26話から】

「オスカル、お前の目でなくて、良かった…良本当に…」【第27話から】

⭕️オスカル〜切ない悲しみ〜
[曲にのせて]
N:「『オスカル、俺にはまだ右目がある。俺にはまだ陽の光も樹々の緑も見える。実際には何も失っちゃいないよ。』【第27話より】
しかし、アンドレの目は徐々に光を失っていた。」

⭕️麗しき人よ!

[曲終わりでナレーション]
N:「貴族支配の乱れと相次ぐ重税でパリの街は大きく揺れていた。それは明らかに新しい時代を予感するものだった。
オスカルは近衛連隊長の地位を捨て、衛兵隊中隊長になってやがて一月が過ぎようとしていた。B中隊はテロに走る若者の鎮圧に駆り出され、連日激務に追われていた。」【第31話より】

⭕️切なく想いを秘めて

[曲終わりでナレーション]
N:「1788年冬。民衆の不満とその貧困は最早限界に達していた。しかし、それでもなおベルサイユはその権威を保とうとしていた。」【第33話より】

⭕️吟遊詩人の手風琴
[曲にのせて]
N:「翌年、7月に入って状況は一挙に険悪化した。街のそこここに銃を持った兵隊が立ち並び、市民を威圧した。10万を超す軍隊がパリに集まったことから、パリと周辺は人口増加による極端な食糧不足に陥った。
憎悪と飢餓が人々の顔から完全に笑顔を奪い取った。」【第36話から】

🟢J.P.ラモー作曲:
『優しい訴え』

[曲にのせて]
N:「『アントワネット様、何卒軍隊のパリ市内への撤退命令をお出しください。どうあっても、王室と国民とが殺し合うようなことになってはなりません!』
『オスカル。もしそうなったならば、あなたはわたくしを守ってくれますね。』
『私は、もはや、近衛隊を辞めた身でございます。
軍をお引きください、王后陛下。
王室が、ご自分の国の民に銃を向けてはなりません。』
『それは…できません、オスカル。』
オスカルは立ち上がり、背を向ける。
『オスカル!まるで、もうこれきり会えないみたい… …オールボワール…』
『オールボワール…』

オールボワール、『また会いましょう』これが永遠の別れであることはアントワネットもオスカルも、わかりすぎるほどわかっていた。
一国の女王という壁は、温めあった友情ですら、ついに越えることができなかったのである」【第36話より】


[ナレーション終わりで曲始まる]
⭕️私はとらわれびと
N:「1978年7月12日、朝。民衆が武装を開始した。パリに もう昼と夜の区別は無い。
『先生、オスカルです。夜分申し訳ないが診察をお願いしたい。
覚悟はできています。真実を述べてください。
血を吐きました。これまでに何度も。
私が知りたいのは、あとどれほど生きられるかということです』
…診断は結核。
『いずれその日が来るならば、精一杯に生きたいのです。自由に、あるがままの』
このままでは長くて半年の命です。と。
『ありがとう…先生』」 【第37話より】

[ナレーション終わりで曲始まる]
⭕️結ばれた友情


[曲終わりでナレーション]
N:「オスカル率いる衛兵隊は、暴徒鎮圧のため翌朝8時に進撃することとなった。
アンドレはいつも共にある、しかしアンドレの両目は、もうほとんど見えていなかった。
兵舎へ向かう途中、暴徒化した民衆に襲われアンドレが負傷し、二人は森に逃げ込んだ。
夜。ホタルが二人の周りを飛んでいる。

『アンドレ、やはりもう一度屋敷に戻ろう。明日のパリへの出動に、お前を連れて行くわけにはいかない』
『俺は行くよ、オスカル。今までもそうだったが、これからもそうだ。俺はいつもお前と共にある』
『アンドレ、私はかつてフェルゼンを愛した。お前に愛されているのを知りながらもフェルゼンを愛した。そんなわたしでも、なお愛してくれるのか』
『全てを、生命あるかぎり…』
『ああ、アンドレ!愛しています、私も。心から』
『わかっていたよ、そんなことは。もう、何年も前から。いや、この世に生を受ける前から…』
『アンドレ・グランディエ、あなたがいれば私は生きられる、いいえ、生きていきたい…!』
【第37話より】

その二つの魂は、出会いから長い年月を経て、ついに結ばれた。
それは何もかもが新しく生まれ変わろうとする時代であり、また、出会いと別れが激しくも悲しいさだめの中で弄ばれる時でもあった。【第38話より】

[ナレーション終わりで曲始まる]
⭕️優しさの贈り物

[曲終わりでナレーション]
N:「1789年7月13日の朝がまもなく明ける。そしてこの日は、オスカルの心を支えたアンドレ・グランディエの、あまりに長く、あまりに短い最後の1日であった。
朝の鐘が広場に鳴り響く。
一人の兵士の発砲が引き金となり、ついに、フランス大革命の血で血を洗う凄惨な戦いの幕が切って落とされた。
午後に入って軍隊と民衆との戦闘は、至るところで行われ、その激しさはますますエスカレートしていった。【第38話より】

その最中…『アンドレ!アンドレーーーー!!!』
銃弾がアンドレに命中した。

『オスカル、オスカ…ル…』
『しっかりしろ!アンドレ!!』
弾は心臓をまっすぐに貫いていた。

『どうした、オスカル…なぜ泣くんだ、俺は…だめなのか…?
そんなはずはない、全てはここからはじまるんだから。
俺とお前の愛も、新しい時代の夜明けも。全てがこれからなんだもの。
こんな時に俺が死ねるはずはない…死んでたまるか…』
『いつかアラスへ行った時、二人で日の出を見た。
あの日の出をもう一度見よう、アンドレ。
あの素晴らしかった朝日を、二人で。
二人で生まれてきて、出会って、そして生きて、
本当に良かったと思いながら…アンドレ? 
アンドレ!!!私を置いていくのか』

アンドレの遺体は、昼間の戦闘で死んだ衛兵隊員ら市民の遺体とともに、広場の近くにある小さな教会の中に安置された。

そしてオスカルは吐血する。
『愛していました、アンドレ。おそらくずっと以前から。
気づくのが遅過ぎたのです。
もっと早くあなたを愛している自分に気づいてさえいれば、二人はもっと素晴らしい日々を送れたに違いない。
あまりに静かに、あまりに優しく、あなたがわたしのそばに居たものだから、私はその愛に気づかなかったのです。
アンドレ、許してほしい…愛は裏切ることよりも、愛に気づかぬ方がもっと罪深い…』
【第39話より】

[ナレーション終わりで曲始まる]
⭕️愛の光と影


[曲終わりでナレーション]
N:「雨は上がった。まもなく、7月14日の朝が明ける。そしてフランス革命史上不滅の日、バスティーユ攻撃の幕があがろうとしていた』
【第39話より】

🟢クロード・バルバートル作曲
ラ・マルセイエーズ


N:「バスティーユ攻撃が歴史上何より名高いのは、革命側のエリートたちによる先導ではなく、心から新しい時代を求めた 名もない市民たちの自然発生的な団結による行動だったことに大きな意味があった。真の意味での革命が始まった日である。
午後、戦闘が開始された。
【第39話より】
⭕️革命

[曲終わりでナレーション]
N:「オスカルは ふと空をを見上げる。鳩が飛んでいた。その瞬間、銃弾がオスカルを打った。
1789年7月14日、オスカル・フランソワ絶命。
その1時間後、バスティーユは降伏の白旗をあげた。
王政は廃止され、1793年10月16日マリー・アントワネットは処刑された。
オスカルとアンドレの墓は、アラスの小高い丘に並んで立っている」
【第40話より】



⭕️情熱の紅いばら
  🔹《こちらの出典はLP(CD)音楽集のみで使用された、原作セリフドラマです》🔹
[曲にのせて]
O:アンドレ、覚えているか?この湖でおぼれそうになったことを。
A:ああ。お前が5歳、俺が6歳のときだった。二人で手を取り合って懸命に泳ぎきったっけ。
O:私の存在など巨大な歴史の歯車の前では無にも等しい。私は無力だ。
部下を守ってやることさえできなかった。
軍服を身につけ、男として強く生きよう、強く生きねばと誓いながら、一人では何もできないちっぽけな弱い人間だ。
A:オスカル…
O:それでも、愛しているか。愛してくれているか。
生涯かけて私一人。私だけを一生涯愛し抜くと誓うか。誓うか。
A:千誓いがいるか、万の誓いが欲しいか。俺の言葉はただひとつ。
命かけた ただ一つの言葉をもう一度言えというのか。
 [音楽が止まる]
A:…愛している!
 [音楽が鳴り響く]
O:生まれてきてよかった…! アンドレ…!!

 [曲が終わり、暗転、青い照明、主題歌へ]

⭕️薔薇は美しく散る


[END]

おまけ♪  配信のオープニング曲

サントリーホールの入り口上部には、パイプオルゴールが収められています。
ホール内のオルガンと同じリーガー社製で、
からくり人形(ワイン農場の親子)がハンドルを回すと音が鳴るという演出になっています。

配信冒頭で、そのパイプオルガンらしき音源の曲が流れました。

世俗歌謡で超有名なクレマン・ジャヌカン😘の『その昔、娘っ子が』(Il estroit une fillette)です。

実はアダルトな歌曲なのですが、歌詞はともかく😅、時空を超えて歴史的な世界へ誘われますね。